我慢・こらえる

2010年6月6日

武士道ワンポイントレッスン
五回目のテーマは「我慢・こらえる」
今辛い、理不尽だと思う人に読んでもらいたいです・・・
『なりたくない自分にならなくていい』
こんな標語が目につきました。
つまり、やりたくないことはしないでいいって事なのでしょうか。
それとも無理はしないでいいということなのでしょうか。
本当にそうなのかしら?
時として我慢をして、無理をしてでも乗り越える経験は、生きていく上で絶対に必要な力です。
これを人間力といってもいいくらいです。
何かが起きた時「嫌だ嫌だ」と思うだけで、発想の転換をしなければ、それが成長のための大切な学びであり経験であることも解らずに、嫌なことが繰り返されていきます。
小さいときから我慢の経験がなければ我慢の後に、しばらくして忘れた頃に、ご褒美が来ることも知らずに終わってしまいます。
これこそ!アフリカのワンガリ・マータイ女史ですっかり有名になった『もったいない』です。
せっかく生まれてきて、心を強くできるチャンスを逃してしまうのですから、もったいないというしかないじゃないですか。
ワンガリ・マータイ女史だって、ある日夫が荷物を整理して出て行ってしまいました。
その上、離婚の裁判中に悪い事もしていないのにイジメで刑務所に入れられたりしました。
それでも頑張って子供を独りで育てながら働きました。
そんな苦しい時をこらえて乗り越えたから、今のワンガリ・マータイ女史があるんですね。
他の人が「もったいない」と唱えても、これほど有名にはならないでしょう。
誰もが不幸を感じる時は、みんな自分だけが不幸だと思えてしまいますね。
でも、世の中にはけっこう不幸仲間が沢山いるもんなんですよ。
そうでなければ年間3万人もの自殺者がいるわけないのですから・・・本当にもったいないです。
そして、工夫をすれば、必ず乗り越えられるように仕組まれているんです。
負の体験によって得えられる事や学べる事は何か?一生懸命考えましょう。
そうすれば、必ず日が差して、問題は解決されます。
神様は必ず乗り越えたらご褒美をくださるんです。
私のいう神様って、なんか、「お天道様」って感じで言っています。
私たちをいつも温かく照らしてくれて、雨の日だって雲の上ではお天道様が照らして見守ってくれている。
お天道様は総てお見通しだから嘘がつけない。
一生懸命生きていたら、努力していたら、誰もわからなくてもお天道様だけは解ってくれている。
そんな感じに私は神様と言っています。
いま苦しい人、本当に絶対大丈夫です! 絶対に我慢したら良いことが待ってますから、こらえる喜びを感じてみませんか?
こらえきれないで自分で自分の命を絶ってしまう人、逃げてしまう人、本当にもったいないです。
お母様はお産の辛さを乗り越えて生んでくれたのではないですか。
それが無になるだけでなく、その母親に悲しみと苦しみを味あわせてしまうのです。
自分の辛さを誰かに引き継がせてしまうのですから、必ず何とかなると思って自分を責めないで、コメディ映画でも観ましょう。
逆にこらえる事に成功したら、それをまだ経験していない人に伝えて行きましょう。
少しずつ人の役に立っていることを感じて、過去の自分と同じように苦しんでいる人に貢献していると自覚していく内に、自信がつき毎日が楽になります。
間違いなく本当です。
頑張りましょうよ、私と一緒に…ね。
こらえる方法は、つまり上手く我慢して乗り切るには、先程も書きましたが『発想の転換』です。
視点を変えるのです。
『もう嫌だ! 何で私ばかりがこんな目に遭うの?』 という言い回しから
『私って力があるって神様が認めてるんだ、どうしたらいいんだろう?』
に変えましょう、また、
『もう無理』 という代わりに
『あと一歩足りないのか!』 といった具合に自分で自分を助けながら生きるんです。
負の体験をすることは、恥ずかしいことでも、みっともないことでもありません。
力があるからこそ選ばれた人の証だと、胸を張って鏡の前で泣きながらでいいから
『私、頑張れるもん。私は私が大好き、ぜったい乗り切ってみせる』
と何も考えずに何回も何回も言ってみて下さい。

鏡はそれを吸い込んでくれるんです、そして、
『私頑張れたよ。我慢して本当に良かった』と笑顔でと言える日を、必ずプレゼントしてくれるんです。
これは私の経験です。
鏡は神様につながっているって聞いた事があって、それで辛い時は必ずやっている“おまじない”です。
不思議と元気になります。
あ、そうそう、ご褒美のプレゼントは早くても半年以上先になりますから、焦って請求したりしないでくださいね。
ゆったりとした気分で気長にご褒美を待ちましょう。
沢山待った方が、有り難味も湧きますから・・・。
一緒に歩いていきましょう。
武士道ってまさに心の支えです。

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