競争

2010年5月17日

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武士道ワンポイントレッスン
二回目のテーマは「競争」
競争をするのは悪いことなんでしょうか?
きっと競争の正しい意味を勘違いして覚えてしまった先生がいたのでしょうね。
だから、徒競走を全員で手をつないでゴールインなんておかしな事を思いついてしまったのでしょう。
物事悪い面だけを強調すると、真意をつかめないで失敗してしまいます。
良い面にもスポットライトを当てて、考えてみることが大切ですよね。
競争とは、
『同じ目標に向かって、同じ目的意識を持って、少しでも早く、少しでも良く、少しでも役に立つように、競い合うこと』
なんですから、世の中の発展のために良いことなんです。
人間は自分が世の中の役に立っていると自覚できたら、絶対自殺なんかしません。
自分が世の中にとって不要な存在だと思うから、自殺したくなるんですよ。
競争をしている時は確かに苦しいです。
でも競争を終えたとき、或いは途中で一息入れたとき、それが結果的に負けたとしても、大きく成長している自分を見出すことができるはずです。
今回のオリンピックのフィギュアスケートで真央ちゃんとキムヨナさんの戦いがありました。
私は負けた真央ちゃんの方が、将来を考えたら大きく成長したと思っています。
キムヨナさんのように、審査員の目を計算に入れて、オリンピックに勝つ事を目標としていたのと、真央ちゃんのようにヤグディンさんに憧れて曲を選び、自己ベストを目標としていたのと、どちらが自己成長になったのか? と考えたら、それは胸を張って真央ちゃんと私は言えると思います。
結果はもちろん審査員受けを狙った方が勝つのが当たり前と言えば当たり前でしょう。
また、競争によって技術が高まるのも確かだけど、それ以上に大切で貴重な成果は『心が強くなること、許容量が増すこと』です。
精神力が高まれば、逆境に遭遇してもあまり不幸と感じなくなり、全てを学びとして受け入れることができるようになります。
競争をすることから逃げる人ほど、競争心が強いともいえます。
負けるのが嫌だから、最初から競争をしないという選択をしているのです。
逃げてしまったら、成長するチャンスも逃してしまいます。
もったいないですよぉ~
競争を楽しんで、負けてもプライドなんか気にしないで、、学びになったことを喜びましょう。
プライドは人目です。人目を気にしていると自分の心をないがしろにしてしまいます。
人目より将来的な自己成長に目を向けましょう。
そして、勝つためにはどうしたら良いのかを、もっともっと真剣に、事前に工夫をして、必死に考えて取り組んでみましょう。
最初から負けてもいいや・・・なんて捨て鉢な気分で競争をしても、なんのプラスにもなりません。
精神的に強くなるわけでもなく、負けた汚名だけが残っているのに、自分の独りよがりで『最初から勝とうと思ってなかったんだよ』なんて負け惜しみを言ってもカッコ悪いってことを理解しておきましょうね。
競争することで社会を良くすることができるんだから、負けても世の中の役に立っているんです。
たとえば、少しでも良い商品を、安価で、提供するために、パナソニックとソニーと日立と・・・競争してくれているから、私たち便利に安く良い電化製品を使わせて頂いているではないですか。
今から意識を変えて、社会貢献をするために得意な分野で競争して、絶対勝とうと挑んで、負けても自分を褒めることができるくらいに真剣に取り組んでいきましょう。
By 本多百代・人間力向上セミナーより

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