◎相談◎『人から嫌われたくない、好かれたい…』 承前

2010年6月4日

相談コーナー 武士道精神で『悩みに答える!』 第二回
前回のこのコーナーでの 『人から嫌われたくない、好かれたい、という気持ちって、捨てた方がいいですか』 への解答に対して、次のような質問を戴きました。
【質問】
「それを利用してやろうという人」という人は無意識にそれをしてしまうものなのでしょうか?
それとも昔からの習性のようなものなのでしょうか?
相談者の方はこの気持ちを認識していると思いますし、治したいと悩まれています。
逆に利用してやろうという方の心情というのはどうなってしまっているのだろう、治るのでしょうか?
戦後教育の賜物?いや、そうでない方も多数見えますし。ふっと思いました。。。

【答え】
このような場合、私は相談者が直したいと悩んでいるかどうかまでは考えないのです。
それは、相談者本人にしか分からないことで、想像しかできないからです。
私にわかることは、本人が“今、困っている。だから解決したい”という事実だけなんです。
だから、嫌われたくない・好かれたいと思うことを止めれば解決になるから、そのために納得できる理由を書いています。
また、利用してやろうという人も、自分が人を利用していると意識しているなら直るでしょうが、おそらくその人なりに理由をつけているから、得したとは思うでしょうが『自分が悪いことをしている』という認識は無いでしょう。
だって、親に対する子供のほとんどがこれに値していませんか?(笑)
みんな、親に嘘をついて(みんなが持ってる・・・)と言って親の反対するものを買ってもらった経験などあるでしょう。
罪の意識って無かったですよね。私も有りませんでした。でもこのように考えるともう既に子供のときからやっているのに、意識がないだけなんです。
仏教 (仏様のような人に成るための教え) でお釈迦様は
「知っていて悪い事をする人と、知らないで悪い事をする人のどちらがより悪いか?」
という質問に、「それは、知らないで悪い事をする人の方が悪い」
とおっしゃっているそうです。
それは、知っていてする人は直すことができるし反省することも可能だが、知らないでする人は悪い事をしている事が分からないのだから直すこともできないし、また他者を不幸にしていることすら気がつかないでいるから反省もできないというのが理由だそうです。
利用しようとしている人も、嫌われたくないと思う人も、どちらも自分のことだけを考えているという点が同じだということです。
利用しようとしている人が自分のことしか考えていないということは誰にでも容易に分かります。
でも、嫌われたくないという人も、自分が災いやもめ事に巻き込まれたくないという自分の利益のみを考えているということで、自分のことしか考えていないとなるわけです。
それよりも、嫌われたくないから黙っていたことで、周囲とのバランス、自分とのバランス、或いは組織としてのバランスが上手く取れるかどうかを考えたらいかがでしょうか?
他者のことも考えたら、きちんと感情を抜いて、必要なことは言わなきゃと思うでしょう。
そうすれば、こういう悩みは自然と消えてしまうのですね。
鍵山秀三郎先生が「不幸に遭った時は、世の中の不幸が全部私のところへ来るといい。そうしたら世の中に不幸な人がいなくなる」とおっしゃいました。
感動しました、私はこれを書くだけで毎回涙が出ます。
すごいですよ、私はまだこの境地になれないでいます。
人間は人の為に生きると、周囲も人の為に生きるから、みんな助け合いになるのですが、最初にそれを始める人がなかなかいないのです。
だから、せめてこれはみんなが困る事だ、きちんと意見を言わないとダメなんだと思ったら、嫌われても良いやと腹をくくって言う事です。
そうすると、同じように周囲を考える人が寄って来て、利用するような人が寄ってこなくなるのです。
もちろん時間がかかりますが、最終的に安心した居心地のよい環境ができるのです。
やはり幸せは努力でしかつかめないものですし、類は友を呼ぶなんて“ことわざ”もありますから。
本多百代

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