NPO法人武士道協会

これまでの活動

 

12月20日(土) 福岡県支部月例会を開催しました
(2015年1月26日更新)


場所: 和白

時間: 14時00分〜17時00分

参加者: 福岡県支部役員4名、本部理事2名

内容: 12月本部総会の報告、27年度の計画について打合せ、今後の支部活動 他

12月20日(土) 九州地区本部例会を開催しました
(2015年1月26日更新)


場所: ホテルクリオコート

時間: 18時00分〜19時00分

参加者: 8名

内容: 12月の本部総会で決定したことの実施案について

12月20日(土) 九州地区本部兼福岡県支部及び熊本県支部忘年会を開催しました
(2015年1月26日更新)


場所: 博多楽蔵

時間: 19時10分〜

12月8日(月) 武士道協会理事会を開催しました
(2015年1月26日更新)


場所: 参議院議員会館

時間: 13時00分〜14時00分

議長: 立山雄二氏

司会: 渡辺正勝氏

参加者: 18名(委任状含む)

内容: 26年度活動報告
・27年度活動計画
・理事退任(草原克豪氏)、理事就任(榎木孝明氏)
・専務理事就任(木村隆彦理事)、常務理事就任(立山雄二理事)
・各地区本部長は本部理事を兼任する

12月8日(月) 武士道協会総会を開催しました
(2015年1月26日更新)


場所: 参議院議員会館

時間: 14時00分〜17時00分

議長: 木村隆彦氏

司会: 渡辺正勝氏

参加者: 23名

内容: 理事会の内容を審議・議決
・榎木孝明新理事から時代劇再生運動協力依頼について説明がありました。その後
・武士道協会では時代劇再生運動に協力し募金活動を含めて活動の一つとすることが議決されました。
・武士道協会の活動が分かるステッカー、バッチの作成

武士道協会平成26年度全国合同役員忘年会を開催しました
(2015年1月26日更新)


場所: 新橋若の台所

時間: 18時00分〜21時00分

参加者: 20名

内容: 福岡、熊本、新潟、茨城、埼玉、東京…から集まって、和気あいあいと貸切で親睦を深めました。

11月29日(土) 福岡県支部定例会を開催しました
(2015年1月26日更新)


場所: 和白

時間: 16時00分〜17時00分

参加者: 福岡県支部役員7名

内容: 5月人間力向上セミナーの内容提案、会員募集・祈りの言葉及び武士道解題の冊子発刊について

11月16日(日)【東京】11月度首都圏地区本部設立準備委員会主催武士道勉強会を開催しました
(2014年11月26日更新)


日時: 2014年11月16日日曜日 9:15AM開場 9:30AM開演 正午閉会
場所: がんばれ子供村ビル2階談話室
演題: 会員と共に学ぶ武士道憲章 第5章 武士道は、自己陶冶に精励する【修養】
講和者: 飯田浩平氏 武士道協会会員


親睦会

日時: 2014年11月16日日曜日 9:15AM開場 9:30AM開演 正午閉会
会場: 池袋サイゼリア
内容:

20代から60代までの会員が集まり、手作りの参画型セミナーが開催されました。自己陶冶と聞いただけでも理解しにくい言葉を、理解し、実践できるようにするにはどうしたらよいのか? みんな果敢なく意見を交わし、素晴らしい勉強会になりました。
自己陶冶とは何なのだろうか? 自己実現、自己発展、自己形成、魂(精神・心)の成長と言い換えられるのかもしれない。自己の性質や能力を、時間をかけて育てて円熟させ完成させることといえよう。それでは円熟した人とはどういう人を指すのであろか?
怒り、怨み、妬み、裁き、蔑み、差別、否定、のない人であり、許す力(許容量)があり、受け入れる(受容)の広さを持ち合わせた人と言えるであろう。例えたら、仏陀や孔子、キリスト、日蓮、空海、最澄、親鸞、法然と言った名前が挙げられるように思う。これでは神様と同じではないか。それほどまでに奥が深く一生かけて取り組んでも目標に到達できないほどなのではないだろうか。それでは、まず、毎日誰かに、見知らぬ誰かにでもよいから、何か一つ良いこと(親切)をする自分になる、甘やかしと親切、御節介は全て違うので気を付けなければならないが。そして、誰かが喜ぶ言葉を一日一言ずつ言うようにする、そういうところから初めるのが自己陶冶への長い道のりの第一歩となるように思う。あなたは何から始めますか? ぜひ1月からの勉強会にふるってご参加下さい。初参加、一人参加、老若男女問わず大歓迎です。非会員は要会費。

11月9日(日)【京都】関西地区本部11月度人間力向上セミナー京都を開催しました
(2014年11月26日更新)


場所: ギャラリー369(みろく) 2階【バス停 熊野神社前 徒歩1分(平安神宮側)】
住所: 京都市左京区聖護院山王町25-19 Gallery369
日にち: 2014年11月9日(日) 
時間: 10:30〜12:30
内容: 武士道憲章

10月25日(土)【福岡】九州地区本部兼福岡県支部10月定例会を開催しました
(2014年10月30日更新)


開催場所:ホテルクリオコート2階円座(個室)

時間:17:00〜21:00

内容:
1:福岡県支部次回人間力向上セミナーについて
2:支部立ち上げ要領について
3:福岡県支部と熊本県支部合同会議報告
4:武士道勉強会
5:その他

参加者:本部理事及び参与、九州地区本部及び福岡県支部役員、熊本県支部役員

会費:3,000円(会場費の実費)

10月19日(日)【東京】10月度首都圏地区本部設立準備委員会主催武士道勉強会を開催しました
(2014年10月30日更新)


時間:9:00〜12:00

開催場所:がんばれ子供村4階研修室

内容:武士道憲章第7章 武士道は、剛直を持って旨とする [剛勇]


剛勇とは、「相手の立場に立って勇気を奮う」と言う結論に至った。つまり、惻隠の情を持って勇気を奮うことであり、そこには我欲も強制もなく、深い思いやりと慈悲自愛に満ちた労りの気持ちが大きい。剛直とは己に厳しく他者には寛容で、且つ、TPOに合わせて信念を貫く心の強さといえる。全ての人が自分であると思ったならば、虐めも怒りも恨み嫉妬心もわいてこないはずだ。他者の立場になって自分を自制する力。それこそが剛勇ではないだろうか。それでは勉強会で話し合った結果を飯田浩平氏の言葉で記載することにする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「剛勇」を辞書では「意志が固く、勇気のある事」、また、剛は「硬い、金属を固めて強いものを作る」、勇は「物事を恐れず心が強いこと」という意味であると書いてある。この剛に近い観念として狂狷(きょうけん=いちずに理想に走り、自分の意思をまげないこと≪論語・子路から)があげられる。例えば、孔子は中庸の人が見当たらない時は、狂狷の人を求めた。それは、世間一般の常識、また、道徳規範に迎合する者よりも、それらを無視して己信念(定めた原理)に従って「為すべき事は必実行し、為すべからざる事は絶対にしない」という生き方をしている者の方がまだ道に近いと言っているのである。しかしながら単なる頑固一徹を以て一概に至徳とする訳にはいかない。それでは、剛勇とは如何なるものか。
 例えば新渡戸稲造の『武士道』に、論語の「義を見てせざるは勇なきなり」という語を引用している箇所があるが、そこでは義(正義感、見返りを期待しない惻隠の情)から発するものでなければ勇ではなく、先述の狂狷や単なる猪突猛進では、蛮勇、犬死であり蔑視すべきものとしている。 また『武士道初心集』には、忠・義・勇の三徳を備えた武士を「上品の侍」と呼ぶとし、勇は常に忠義と共にあって初めて正統性を保つことができる。同様に武術に於ける技術的鍛錬にのみ偏り心が修まっていなければ、それは天地自然の道理に反する。それ故に、「武」は「文」と併せて、文武不岐、文武は両翼の如し、仁義剛柔の如し、と言うのである。
 また『闘戦経』に、「我が武なるものは、天地の初めに在り、しかして一気に天地を両(わか)つ」という語があるが、武は「武力、軍事力、暴力」というより、陽的エネルギーが根本義であり、分派、あるいは穢れを祓い清め、余分なものを切り捨てて本体を充実させる働きを指す。これは、古事記でアメノミナカヌシノカミがタカミムスヒノカミとカミムスヒノカミに分派した働きがまさにこれに当たり、さらに分派した其々が同根で繋がり、流通しながら拡充してゆく事が、生成化育としてのエネルギーの流れ、すなわち陰陽一体(文武然り、仁義然り、柔剛然り)の流動、燃焼、充実である。「文武の国家に対する関係は、あたかも陰陽の天地に対する関係と同じである」(弘道館記)というのは、国家が生命力を発揚するためには文武一体の充実が不可欠ということである。文弱や蛮勇はここでは偏りであり、義が生成化育の執滞なき流通であるという観点からすれば極論不義ですらある。
 さて、この偏りを自律両全たる形にするには、相手に対する思いやりや、信念を持って生きることが不可欠となる。すなわち相手の立場を思いやることが出来なければ、相手に対する恐怖感や相手の敵意を除くことが出来ず、また己の満足を他者や他物に求めれば、人欲に囚われて生命力が枯渇してしまうからである。徹底した自己鍛錬の上で相手を思いやる。この鍛錬は技術的であるにしろ精神的であるにしろ、常に自己の内側を充実させ、徹底した充実を以て徹底した発揚を可能とし、以て自己を拡充させてゆくものである。そこでさらに敵や、他者や、他物を自分と同じように見ることが出来れば、自然、争う事は少なくなり、恐怖や毀誉褒貶も消え去る。荘子の「木鶏」のように実力行使の必要すらなくなるのが、矛の止め方としては最上のものである。
 万物は宇宙にいる間中、個々に別れているとはいえ、同根にして相互に感応しながら生きている。その中で敵意や恐怖感や、毀誉褒貶などは一個の自律性、思いやりの弱さの現れである。それらがある限り、生命は永遠に争い続けることになり、その分だけ成長しない事となる。
然るに自分中心の蛮勇や狂狷は、局所的に見れば英雄的行為として現れるかもしれない。特に妖氛蔓延する当節にあっては、猛然といきり立つ狂人、英雄が現れればどういう形であれ内心歓迎しないでもない。しかしそのさらに上を行く生き方があることを知れば、己の道筋が赫然として啓き、また善悪強弱賢愚を問わず、他人の心境を、思いやれるようになる。また何が正しいのか、何をすればいいか、行動も心境も自ずから明らかになるであろう。我々は武士道協会として思索し、議論し、また志を同じくする以上、ここを要所として極めてゆきたい。
 さて、以上をまとめるに、陰陽一体の陽、文武一体の武、仁義一体の義、柔剛一体の剛、この一体観に現れる生成化育の原理の、エネルギーの健全なる流通と発達が、剛勇の根源であると言える。ここにおいて勇は義より発する。「士の道は義より大なるはなし。義は勇に因よりて行はれ、勇は義に因りて長ず。」松陰先生の士気七則に追加して、「相手の立場に立って勇気を奮う。」これが剛勇の真義であろう。  文責:飯田浩平


講和者:岩瀬貴洋参与

親睦会:サイゼリアにて

会費:2,000円(会場実費)

10月13日(火祭)【京都】関西地区本部人間力向上セミナーを開催しました
(2014年10月30日更新)


時間:10:30〜12:30

開催場所:ギャラリー369

講和者:生水 雅也氏(武士道協会会員)

演題:武士道憲章6第 武士道は、忠誠心を堅持する [忠誠]


忠義は武士道固有の徳と言われるが、忠義を尽くすことは名誉を守ることにつながる。忠義とは佞臣(節操のない媚へつらい)や寵臣(奴隷的追従)ではならず、ルールを守り我欲をすてて換言のできる人物になることであり、従順に仕えることではない。現代では、信用信頼を得るために、忠誠心を持って職場で仕事をし、社会の損失になることは儲かることでもしないという勇気が必要なのではないだろうか。また、親友と付き合うときにも忠誠心は必要で、伝手(つて)を使った場合は、間に入った人の面子、名誉を損なわないようにする気遣いも忠誠心になる。ということを学び合いました。

 

会費:1,000円

参加資格:どなたでも参加できます。非会員、初めて、一人参加歓迎です。

9月28日(日)【福岡】九州地区本部会議を開催しました
(2014年10月30日更新)


時間:13:00〜15:00

開催場所:熊本県護国神社

内容:九州地区本部会議

参加者:本部理事及び参与、九州地区本部及び福岡県支部役員、熊本県支部役員

会費:会場費の実費

9月14日(日)【東京】9月度首都圏地区本部設立準備委員会主催武士道勉強会を開催しました
(2014年10月30日更新)


時間:9:00〜12:00

開催場所:がんばれ子供村4階研修室

講和者:青山 誠参与

内容:
武士道憲章第3章 武士道は、心の清明を希求する [清明]
「清明」という語は、多様な徳目のなかでも、日本民族の特質を最も強く表す言葉として用いられてきた。その根本義を解明するには神道、ならびに日本語の語源を探らねばならない。
日本語で書かれた書物として現存する最古のものは『古事記』であり、これは『帝紀』『本辞』を天武天皇の命で稗田阿礼が暗記したものを、元明天皇の命で太安万侶が編纂したものである。それ以前は『論語』や『千字文』が5世紀に伝わり、7世紀初めに聖徳太子が『三経義疏』を講じたとされる。この間に文字としての日本語が、音としての日本語と漢字が混淆しながら形成されたと推測できる。
こうして清明は「きよき」「すみあかき」「あかき」「さやけき」など、様々な読まれ方をしてきた。この原点は、『古事記』では伊邪那岐命が黄泉の国から帰った時の禊をする場面や、須佐之男命が天照大神に対して誓約(ウケヒ)を行うところに見られる。また『日本書紀』の冒頭においては古の天地渾沌の時、「清陽」が天になり、「重濁」が地となったと書かれている。
これらの典拠から、日本民族は善悪の観点より、その根本にある自然的感覚としての「清濁」、清い、穢いを重んじていた事が分かる。この感覚は、禊ぎ、磨き、清める、などの語や、情緒的な純粋さ、自然に同一化する心に代表される。
また、仏儒が論理的教義として構築されたのに比べて、神道は農耕民族の 原始的感覚を直に伝える傾向が強く、それは中世以降の国学の振興までに、古典がほとんど残っていないところにも見受けられる。すなわち、枝葉末節的に付け足す発想ではなく、根本に帰一する感覚が、日本民族の特色である。
さらに、天照大神が瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に対して下した『宝鏡奉斎の神勅』に、「吾が児、此の宝鏡を視まさむこと、当に吾を視るがごとくすべし。与に床を同くし殿を共にして、斎鏡をすべし。」とある。これはまさに天照大神に帰一する、成りきることが、日本の国柄の根本にあり、また日本人として生きることを意味する。
同様に、『神籬磐境(ひもろぎいわさか)の神勅」において、高御産巣日神が、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、天太玉命(あめのふとたまのみこと)に対して、「自分は高天原で皇孫を斎ひ奉るかた、二人も地上で皇孫を斎ひ奉れ」(意訳)という神勅を下している。天児屋根命は後の藤原氏の祖神であり、天太玉命は後の織田氏、後藤田氏が後裔と言われている。すなわち武士の起源も、天孫降臨に随身したこの二神にあり、武士道精神の起源もまたこの神勅にあると言える。
このように、神や先祖をあがめる心は、万物を生む自然への道であり、そ  のため、君主に対する忠誠、自然的感覚に基づく清明は、随神の道として統一される。然るに清明心が何に対するものか、という問題も、己自身でもあり、同時に親兄弟や友達、周囲の人間、君主、天皇、先祖代々、天照大神でもあるという答えになる。これらを一体とするためには、我欲を捨て、自分以外も自分と思い、とらわれのない心で接することが肝要である。自分の中のとらわれが強くなると、全てが自分と区分対立するようになる。とらわれがなくなれば、宇宙万物と一体になる。然るに清明とは万物生成の祖に帰一することや、その心境を意味するものである。文責:飯田 浩平

親睦会:サイゼリアにて

会費:2,000円(会場実費)

9月7日(日)【京都】関西地区本部人間力向上セミナーを開催しました
(2014年10月30日更新)


時間:10:30〜12:30

開催場所:ギャラリー369

講和者:藪崎 政紀氏(武士道協会会員)

演題:武士道憲章5第 武士道は、自己陶冶に精励する [修養]


 自己陶冶とは、己の精神を鍛えること。それは魂を清らかに美しいものへと成長させる人間として生まれてきた目的に匹敵するのではないだろうか。執着を捨てる、怒りを抱かない、許す、不安心配を恐れない、恐怖を抱かないですむように欲を捨てる、このような事ができるようになる心の鍛錬、訓練が自己陶冶というのではないだろうか。


会費:1,000円

8月24日(日)首都圏本部青年部設立準備委員会を開催しました
(2014年8月25日更新)


場所:渋谷

時間:9時00分〜12時00分

参加者:4名

内容:
20代〜30代の会員の視点から武士道を広める活動が始まりました。飯田浩平氏、本多康裕氏が中心に話を進めながら、青山誠参与を指導者として本年春より話し合いを進めてきました。本日はそれに岩瀬貴洋氏も参加して、武士道協会として何をするか?二人の提案に対する話し合いがなされました。武士道というと幅が広く何をするのか?という点を定めるのが非常に難しいのですが、これが決まれば大きな一歩となります。

8月23日(土) 福岡県支部定例会を開催しました
(2014年8月25日更新)


場所:ホテルクリオコート

時間:16時00分〜18時00分

参加者:福岡県支部役員7名、本部2名

内容:
祈りの言葉発行に関する詳細決定
祈りの言葉に代わり「武士道ノススメ」に命名
9月定例会を熊本県支部と合同に熊本にて開催する(9月28日日曜日)    
福岡県支部会員募集について  他

8月23日(土) 九州地区本部、関西地区本部 合同親睦会を開催しました
(2014年8月25日更新)


場所:ホテルクリオコート円座

時間:18時00分〜21時00分まで

参加者:11名

内容:

和歌山から山田義富さんが博多にいらして、九州地区本部と関西地区本部との合同親睦会が開催されました。武士道は大和心であり、日本発世界に平和をもたらす生き方であることから、全員で力を合わせ実践しながら社会に伝え続けていくことを心新たにした暖かい親睦会になりました。 世界の平和とは、地球に生きる一人一人全ての人が幸せと思える環境です。それには逆境も幸せの卵として受け入れ、不快な相手も観音様の化身として認め、清明心を持ち感謝と恕心で生きる社会を実現させることを一歩一歩作っていく必要があります。欲を抑え、分け合うことに喜べる気持ちを育むことが世界の平和の第一歩だからではないでしょうか。また、それぞれの国が母国を大切にすることが個性を尊重することになります。武士道とはそういう生き方にほかならず、全ての道(茶道、華道、武道・・・)、全ての宗教も含まれていると言っても過言ではないからです。

8月17日(日) 首都圏支部定例会・勉強会を開催しました。
(2014年8月25日更新)


場所:目黒不動尊(滝泉寺)

待ち合せ:東急目黒線 不動前駅 9 :50AM

参加者:9名(男性5名、女性3名)

内容:
目黒不動尊の散策 〜仏教の神様と触れ合う〜   
不動明王・愛染明王・大日如来・文殊菩薩・勢至菩薩・千手観音菩薩など、3代将軍家光公がお鷹狩の帰りに立ち寄ったというお寺で、学びのひと時を得ました。その後、サイゼリアで武士道について全員で語り合い、和気あいあいの楽しいひと時を過ごしました。

7月19日(土) 福岡県支部定例会が開催されました
(2014年8月5日更新)


場所:和白 2階

参加者:福岡県支部役員8名、本部役員2名(内一人は支部役員兼任)

内容:祈りの言葉を冊子化することが決定しました。
福岡県支部の人間力向上セミナー開催は年間2回と決定しました。

7月13日(日)9:50am〜14:00で首都圏支部準備委員会主催勉強会が京開催されました
(2014年8月5日更新)


場所:氷川神社、五百羅漢寺(東急目黒線 不動前駅)

内容:氷川神社見学、神殿と拝殿の違い、南海道について        
[ 五百羅漢寺見学 ]         
お坊さんの木像が何百体もあり、それの一つ一つに名前と説明書きがあり、まさに生きる上で必要な事がさりげなく書かれているのに感動しました。突然当日に行き先が変更になりましたが、五百羅漢寺を出る時は全員異口同音で良かった感動したと口にしておりました。身近なところに、こんなに歴史的にも貴重なものがあることを再認識しました。参加者が思ったよりも少なく、いつも参加している人も出席が出来なかったことなどもあり、その場の多数決で行き先が変更になりました。最初の目的の龍泉寺は来月に延期になりました。ぜひ、どなたでもご自由にご参加ください。一人参加、初参加談歓迎です。

懇親会:昼食会を兼ねて武蔵小山駅前サイゼリアにて親睦会を開催しました。

7月6日(日)10:30am〜正午 京都人間力向上セミナーが京開催されました
(2014年8月5日更新)


場所:ギャラリー369(みろく) 東山堂聖護院前店並び

時間:10:30am〜12:30pm

講和者:山田義富氏        
内容:武士道憲章を学ぶ (武士道憲章第4章 武士道は公正にして信義を守る【正義】)
正義とは何か? 言葉で突き詰めていくと非常に難しい問題となってしまうことに気が付きました。例え話を挙げていくと納得できることが、言葉でのみ突き詰めていくと、最初と違う方向に収まってしまうのです。全員で難しいと言いながら正義について思いを語りました。
問い合わせ:廣森日出夫080-5974-7848

6月21日(土) 福岡県支部定例会を開催しました
(2014年6月24日更新)


場所:和白

時間:14時00分〜17時00分

参加者:福岡県支部役員7名

内容:5月人間力向上セミナーの反省会、今後の支部活動について他

6月21日(土) 福岡県支部親睦会を開催しました
(2014年6月24日更新)


場所:ホテルクリオコート2回 円座

時間:19時00分〜22時00分

参加者:6名

内容:親睦会

6月15日(日) 首都圏支部設立準備委員会主催 武士道勉強会を開催しました
(2014年6月24日更新)


場所:がんばれ子供村4階(池袋東口より徒歩15分)

時間:9:00am〜正午

講和者:飯田浩平氏(武士道協会会員)

演題:武士道憲章第6章 武士道は忠誠心を堅持する【忠誠】

参加者:9人


 今回も青山参与が会場を押さえてくださいました。今回は若い会員である飯田さんの講和でした。しかし、それは講和にとどまらず、想像以上の素晴らしい講演となりました。若い世代が武士道を語ることで、未来につなぐ大きな架け橋となることを確信しました。 武士道協会で唱える忠義とは何なのか? 第一部として飯田さんの講話、第二部では討論会を行いました。


「忠誠」という語は、武家社会の在り方という印象が強いのですが、日本では天皇陛下に対する臣下の忠義と誠を尽くすところからが始まっていると言えましょう。建(たけ)御雷(みかづち)命(みこと)と経津(ふつ)主命(ぬしのみこと)が天(あま)照(てらす)大御神(おおみかみ)に対する忠誠心や、天児屋(あめのこやねの)命(みこと)と天宇受売(あめのうずめ)命(のみこと)が瓊瓊(にに)杵(ぎの)尊(みこと)に対する忠誠心に見て取れます。「天・君・臣・民」が日本の始まりから口伝のしきたりであり、君の上には天があり、この天(神)から使わされた神の子孫(君)が天皇であるということなのです。天皇家を守るが為に清和天皇から源氏(臣)、桓武天皇から平氏(臣)という武家が起きたのですが、いつの間にか武士(臣)が主導権を握り政治を動かすようになりました。特に武士が論語を学び、徳川家康(臣)が禁中並公家諸法度を公布したことなどから、余計に天皇(君)に対する忠誠心という一番の根本が薄らいでしまい、まるで武家(臣)のためのものと思われてしまっているように思われます。忠誠心の発端は、天の神とそこから使わされた、天皇家(すめらみことけ)(君)に対する臣下(武家)の在り方にあったのです。つまり、神道の生き方が根幹にあり、そこへ仏教や儒教の教えが伝来し吸収されて江戸時代の武士道が出来上がってきたのです。それが、山岡鉄舟口伝の武士道であり、また外国人向けに執筆された新渡戸稲造の武士道でもあるのです。このところをしっかり押さえて頂いた上で、今回の飯田氏の講義のまとめを掲載します。

〜「忠誠」という語は、歴史的には君臣の徳目として使われてきたが、「忠」「誠」という文字自体は、「まごころ」という要素が強くみられる。例えば論語に「夫子の道は忠恕のみ」(先生の道は真心を込めて相手を思いやるという事だけだ)という言葉があるが、この「忠恕」のように、己自身の真心で(忠)、相手を思いやり、赦す(恕)ということが、「忠誠」のより根本的な意味合いになると思われる。「誠」の字についても、心が磨かれきった状態や、その状態を継続する修行を積んだ者の心境として、「至誠」「赤誠」といった表現がされることが多い。

南洲翁は、「誠の受用は見ざる所において戒慎し、聞かざる所において恐懼するに始まり、次第に其の功を積みて、至誠の位置に至るべし。」と述べているが、平生から己の欲を善用し、正しい判断を積み重ねようという自律的かつ継続的な意思発動の鍛錬が、「至誠にして動かざるものなし」と言ったような、自らの信念に繋がると同時に、周囲や後世に道念の継承をもたらすのである。以上を踏まえた上で、「君臣の義」としての忠誠を、臣が君主に対して己の真心を尽くすことという方向性で考える。 まず君主は徳の顕現者として、臣民に慕われて生まれたものであり、その位は禅譲によって変わるものであったのだが、次第に子孫に継承されることが当然となり、その過程で暴君や佞臣が生まれた。 佞臣というのは君主に媚を売り、君主の気に入ることしか見せず、聞かせず、それでいて私腹を肥やし権力を恣にするため、徳が民に達するのを遮るものとして、歴史的に悪人や小人の典型として伝えられている。逆に君主に対しその誤りを正すために、君主の面を冒して諫言する者は忠臣と呼ばれている。

 君主が小人であればあるほど、忠臣を遠ざけ、佞臣を側近にする。そうなると、民は重税、大土木工事、度重なる外征などに苦しむこととなり、怨嗟の声があがり、次第に内乱が発生し、国が滅ぶのである。に君主が大人であればあるほど、忠臣を欲し、佞臣を遠ざけ、常に正しい政策を行い、民にその徳を浸透せしめ、国が栄える。これが基本的な君臣の関係と治乱興亡の構図である。しかし君主が暴君になる、家臣が佞臣となるのは、その悪性の増長によるものである。これに対し正しいことをする、相手を正すという場合、例えば直諫はよいが、それによって諫言した忠臣が処刑され、国が滅ぶこともあれば、直諫どころか反乱を起こさねば民が大勢犠牲になる、という事態もある。これらを考えるに、君主が(あるいは周囲の佞臣も含め)悪性の一念を起こさぬよう、起こしてもすぐ矯められるよう、平生から真心を尽くすことが求められる。

 問題が起こってしまってから正しいことをしようとしても、それは一時的な力である故に、無用の対立を起こすなど、逆に悪くなってしまう事があるからである。平生から涵養された真心、言い換えれば至誠があってこそ、問題を未然に防いだり、解決することが出来るのである。つまり、日常生活の中で自らの誠を以て相手を赦し、己の最深最奥の要求(すなわち真心であり、忠でもある)を以て相手を思いやることが、すなわち己に尽くすことにもなり、ここで自他は一如となり、徳が流通する。本当の意味で公明正大な心で正しい判断をし、正義を成し遂げようとした場合、このような理由で平生の真心が必要になるのである。

 以上を踏まえ、我々武士道協会は、日ごろより己の生活や仕事に、真心を込めて打ち込み、他者の悪性はこれを赦すことで円満に消化し、また己の心境をそこまで磨き上げることで、人間力を高め、問題を未然に解消するほどの力を目標に、社会に貢献してゆくことを、忠誠とする。

5月24日(土) 人間力向上セミナー福岡が開催されました。
(2014年6月4日更新)


開催場所:A.R.K.ビル2階

参加者:60人

参加費:2000円+親睦会4000円

講演演題:医師から見たあの世とこの世  〜見えない世界の科学が医療を変える〜

講演講師:長堀 優 横浜保土ヶ谷中央病院 副院長・武士道協会参与

【対談】

コーディネーター:本多百代氏  武士道協会常務理事・ラインエイジ代表取締役

対談者:長堀 優 氏 横浜保土ヶ谷中央病院 副院長・武士道協会参与
     千住 みどり 氏 朝日野総合病院 内科心療内科医師
     立山 雄二 氏 五光設計(株)代表取締役・武士道協会理事兼福岡県副支部長
     渡辺正勝 氏 武士道協会福岡県支部長 元粕屋町副町長


外科医の長堀先生、内科・心療内科医の千住先生、余命半年と言われた大腸がん(肝臓転移)から奇跡の回復を遂げた立山理事、ペット検査で進行性の虫垂癌と診断されたのに手術時には癌がなくなっていた渡辺支部長、という顔ぶれに、本多百代常務理事のコーディネイトで本音がポンポン飛び出す斬新な対談になりました。対談者の選定が長堀先生以外は当日指名されて檀上へ。もちろん対談内容もその場で決まるという突然尽くしの対談でした。
関係者の皆様はハラハラドキドキだったと思いますが、結果としてとても新鮮な本音での対談になり評判も上々でした。内容が病気との向き合い方、見えない世界のことが今や先端の科学になってきていることなど、参加者の皆様が目を輝かせ、驚きと感動のひと時を味わっていただけたのではないでしょうか。そして、人知ではどうにも理解できないことが人体に起きるということも、医師の立場から、また、患者の立場からの証言が会場からたくさん出ました。この会の数時間が、参加者のそれぞれの思いや生き方を新たにしたこのではないかと思います。終了後は親睦会で楽しく講師の先生方とひと時を過ごしました。
次回の福岡の人間力向上セミナーは11月開催の予定です。決定次第サイトに掲載いたします。どなたでも参加可能です。

長堀先生の最近の著書(見えない世界の医療が科学を変える)を、協会サイトにて紹介しております。推薦図書のページを訪問してみてください。協会サイトからアマゾンにクリックすることで簡単に購入可能です。きっと、読んだ方は病気との向き合い方が変わるのではないでしょうか。ぜひ、読んでいただきたい一冊です。
長堀先生の著書の最後の方に登場なさる桑原啓善(ペンネーム:山波言太郎)さんは、武士道協会の会員で塩川先生のご学友でした。こまめにお便りをくださり、多くのことを教えてくださいました。この場を借りて、桑原さんのご冥福と彼の世での更なるご活躍を心よりご祈念申し上げます。

5月24日(土) 9:00am〜正午で人間力向上セミナー東が京開催されました。
(2014年6月4日更新)


場所:がんばれ子供村4階(池袋東口より徒歩15分)

参加者:6人

講和者:窪田 幸郎氏(武士道協会会員)

演題:武士道憲章第4章 武士道は公正にして信義を守る【正義】


青山参与が会場を押さえ、毎回武士道を広めるために力を注いでくださっています。今回は、古い会員である窪田さんの講和でした。武士道協会で唱える正義とは何なのか?    
第一部として窪田さんの講和、第二部では皆で話し合いを行いました。それらの内容を掻い摘んで掲載します。
〜 武士道の語源として、武の神としてのタケミカヅチ、並びにヤマトタケルノミコトの故事から、マツリを扶け、クニを安寧ならしむることにその淵源があるとし、また縄文時代に同胞同士の戦争の形跡が無いという説から、我が国には元来、平和を尊ぶ感覚が備わっていたものである。しかしながら、平和というものは、私人私党が私利私欲を逞しくする中では成立し得ない。然るにそのようなものは偏りの無い状態に戻さねばならない。この不平等を許さない清明心の高まりが「公正」な心となる。それ故に、「正義は各人によって違う」というような、一般通念上の正義に対して、普遍的な感覚としての清明心を重視するのである。「勝者の歴史」「勝てば官軍」という語があるが、このような権力者による正当性の主張も、あくまで公明正大なる清明心を根本として判断すれば、私利私欲に偏している事が多い。また、我が国が諸外国から道徳的評価を受けているのも、この公明正大なる感覚を重視する気風あってのことなのではないだろうか。
また、神道は教えや教本など強制する決まりは無く、言わず語らずして常に民衆の感覚に、先天的に染み渡っている事、あらゆる宗教や思想を、その真髄にあって常に柔軟に包み込むことから、全てを信じ、全てを許すという「信義」の根源は、ここにあるものである。「信」とは、他者の善意、良心を信じることであり、「義」の大本は「譲る」「与える」ことである。反対に「奪い合い」は、先述した通り畜生のものとなる。人が人たる所以は、譲り合い、与え合い、配慮し合い、助け合う事にある。
しかしながら、「信用」や「配慮」はあくまで物事が偏り無く行われ、偏りのある者に甘い蜜を吸わせないように、状態を正すために行うことである。それゆえに、某K国に対して出された「K野談話」のような事は、他者に配慮をしているようで、自国を貶め秩序を瓦解させる切欠となり、逆に他者の悪性を増長させ、畜生に陥れている事である故に、「正義」ではない。このような判断を偏り無く行うには、損得勘定よりも、本当の意味で清明心に立脚する必要がある。そして本当に偏りの無い正しい状態に戻すには、己自身が清明心を涵養して、公明正大な心境を磨き上げ、日常生活の小さな事から 、己の清明心を信じ、他者の清明心を信じ、他者と無用に対立することなく、得よりも 損を取るように、譲り、配慮してゆくのがよい。〜
以上のことを仲間通しで話し合いました。我々武士道協会会員は、偏りの無い、公正な心を以って、信義を尽く して偏りの無い正しい状態に戻すことを「正義」とするということで今回のセミナーでの結論が出ました。
追伸:神道とは、神と人間が一体となり、宇宙の営みをなしていく道でもあります。つまり、自然との共生であり己も地球の一部ということを自覚し、自然に対しまた親や先祖に対して感謝と畏怖の念を忘れずに生きる生き方ともいえるのです。だから教本もなく、強制もない代わりに当たり前に共存共栄する道を歩むことが責任となっているのでしょう。正義とは、このような共存共栄をする上でなくてはならない生き方の一つの柱とも言えるのではないでしょうか。これを読んでくださった方々も、一緒に考えてみませんか?

2014年 活動内容
(2014年4月2日更新)

  • 3月15日(土)福岡定例会&武士道憲章勉強会 於:ホテルクリオコート
  • 3月8日(土)人間力向上セミナー京都 於:立命館大学朱雀キャンパス
  • 2月23日(日)人間力向上セミナー東京 於:池袋サイゼリア
  • 1月26日(日)人間力向上セミナー東京開催 於:熊野神社初詣
  • 1月18日(土)福岡定例会&武士道憲章勉強会 於:ホテルクリオコート
  • 1月11日(土)人間力向上セミナー京都開催 於:ギャラリー369定例研修会&日吉大社初詣

4月26日(土) 福岡県支部定例会を開催しました。
(2014年4月28日更新)


開催日:2014年4月26日土曜日

開催場所:ホテルクリオコート2階

時間:18:00〜21:00

内容:(1)5月24日人間力向上セミナーの詳細決定
   (2)武士道憲章第2章 武士道は志を尊ぶ[立志]について

4月20日(日) 首都圏地区人間力向上セミナーを開催しました。
(2014年4月28日更新)


開催日:2014年4月20日日曜日

開催場所:がんばれ子供村4階研修室

時間:9:00〜12:00

内容:武士道憲章第2章 武士道は志を尊ぶ[立志]

講和者:青山 誠参与

4月6日(日) 関西地区人間力向上セミナーを開催しました。
(2014年4月28日更新)


開催日:2014年4月6日日曜日

開催場所:ギャラリー369 、智積院見学

時間:9:00〜12:00

講師:本多百代常務理事

3月30日(日) 【東京】人間力向上セミナー東京が開催されました。
(2014年4月2日更新)


本日は武士道憲章の第二章である「立志」の意義を吉田松陰に学ぶため、小伝馬町の処刑場跡、南千住の小塚原回向院に赴き、春雨を浴びつつ墓碑に対面し、維新の先人達の遺志に思いを馳せた。どちらも多様な石碑があり、建立に携わった人々の名に、志の継承を体感した。


後半は会員の岩瀬貴洋氏の主導の下、吉田松陰の経歴を学び、『士規七則』『留魂録』『講孟箚記』を手がかりに志とはどのようなものかを皆で考えた。
「人と禽獣の異なる所以」
「日本に生まれた意味」
「士道は義より大なるは無し」
「公明正大」
「読書と実践によって古今の先人を友とする」
「師恩友益を大切にする」
「死してのち已むの精神」
などを通覧し、その言葉の節々に、志とは何かという問題と、人間は如何に生きるべきかという問題の繋がりを見た。


その後は、武士道協会の本多百代常務理事からの講評で、武士道としての立志とは何か、また議論の中で出てきた問題を総括した。


曰く「志とは努力が道楽に同化し、己の信念が宇宙万物の働きそのものに帰一することである故に、必ず宇宙という大きな枠組みのなかで流動循環すると同時に、己の内外に正しい形で還元されるべきものである。宇宙とはすなわち成長し続ける意識体であり、その一細胞の如き我々人間が自律的且つ自発的に、宇宙生命の全一的な働きに参画することで、宇宙の流れに沿い一体化する。それ故に『滅私奉公』や、『世のため人のため』などの語の真義は、あくまで自分も他者も共に一つと意識しつつ活きる状況を作るためのものであって、純粋に私を滅するのでも、他人のために奉公するだけと考えるものでもない」と。

「努力」とは、「信念」に対する努力は無論、一見そうでないように思える努力も含まれる。己の進まんとする方向性――学問や仕事、結婚などの人生設計――の中でも、得意なものばかりではなく、必ず苦手なものも出てくる。得意なもの、好きなものはもちろん、苦手なもの、嫌なことにも工夫しつつ一所懸命に取り組むことによって、その「努力」はいつの間にか「道楽」に変わる。これは利害を超えた心境を会得することでもある故に、逃げずに工夫を凝らし、努力をして研鑽された末、道楽に昇華されることは、間違いなく人格の質的向上を意味するといえよう。


逆に如何なる信念を有しても、苦手なものを放棄したのでは、それは自我の増長の域を出ないため、机上の空論化され、かえって害を及ぼす。この信念が人間社会に正しい形で活かされるには、必ず無償の努力が伴わなければならない。言い換えれば、命を懸ける(一所懸命)という事は、実生活の平凡な中で、自律自全たる素質を養うことで、己ばかりでなく、周囲を活かす、周囲と共に活かし合う人格に成長することである。これがすなわち宇宙生命の働きに帰一することであろう。


「志」の字義が、一般通念上の「信念」や「理想」、あるいは「公に殉じる」といった意味ではなく、それらのイメージが往々にして片手落ちであるのは、「宇宙」「生命」といった根本的な原理が抜けているからである。


己を高め、周囲を化するという事に関しては、以下のような結論が出た。


「苦手な事を含めた、日々の意識的な研鑽が、無意識的に出来る範疇を広げてゆく。そしてその日々の努力を、周囲の人間は敏感に感じ取る。吉田松陰が教え子や囚人達、ないし子々孫々に及ぼした知識的、感情的、道徳的感化も、すなわち日ごろの研鑽によるものである。それ故に日常の凡事も含めて努力を怠らないことが、己の進む方向を見つめ、道を誤らないという意味でも、実際に一歩一歩進むにしても、大事なこととなる。」


以上を踏まえ、われわれ武士道協会は、宇宙万物の法則にのっとり、人として生まれてきた役目を果たし、習慣化されるまでは意識して無償の努力をすることで、信念と道楽、宇宙生命の働きすべてを、自身の心で統一してゆくことを立志とする。


今回のセミナーでは、立志は皆が活かされることであり、誰もがいつどこで、どのような環境であっても出来ることであるという、より普遍性のある結論が出た。そして観念的なものではなく、皆で宇宙生命の働 きの一部であることを意識するという意味合いでの、誰もが志を持ち、且つ活きることを目的として、より一層自身を磨いてゆくという、新たなる問題提起が出来た事と思う。


文責 飯田浩平

3月29日(土) 桜が美しく咲き誇る千代田のお城のすぐ近での奈良毅先生のお別れ会。
(2014年4月2日更新)


奈良毅先生がご逝去遊ばされ、お別れ会がしめやかに行われました。

このお別れ会は、奈良先生が生前にご企画され、私たちをご招待くださいました。

武士道協会本多百代常務理事、理事兼福岡県支部立山雄二副支部長、参与兼福岡県支部松野國一副支部長、参与兼熊本県支部平川雄二副支部長が武士道協会を代表して参列して参りました。 お別れの言葉は代読されましたが、奈良先生の在りし日のお優しさがにじみ出ていました。

先生、ありがとうございました。


奈良先生(昭和7年12月11日〜平成26年1月20日)辞世の句

【 さよならを言わずば如何で  あの世にて再び出会う喜びを得む 】

2月8日(土) 【福岡】人間力向上セミナー福岡が開催されました。
(2014年4月2日更新)


日時:2013年2月8日(土) 18:15〜

会場:ホテルクリオコート

講師:武士道協会 本多百代常務理事

演題:武士道憲章第1章 武士道は、天地自然の理法と共に生きる