和歌

2010年12月2日

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32回目のテーマは「和歌」
日本の和歌には言霊があるそうです。小さいころ母が、ほつれた糸をほぐしながら和歌を口ずさんでいました。今思い出そうとしても全く思い出せず、失敗!!控えておけばよかったと悔いています。
何かなくしものをした時にうたう和歌もありますが、口ずさむと失せ物が出てきます。母が絡んだ糸をほぐしながらうたっていた時は、そんなことしたって無理とか無駄と思っていました。でも、今は間違いなく和歌には言霊と霊力があると信じます。
日本って素晴らしい国ですね。
日本語って素晴らしいですね。
9歳まで日本語で育てることが、日本の良さを身に着ける条件のようです。そして、戦前までは外国と同じように、日本人はみんな神様を信じていたんでしょうね。神様とは創造主ではなく、神道では先祖のことですから、神社の神様は全て生きていた人を祀っています。
余談ですが、岐阜には天照大神様が生まれたときの胎盤を祀った神社があり、荏名神社といいます。
伊弉冉命が山を下りてきて産気づいて荏名神社のところでお産をしたと言い伝えがあります。
私はこの言い伝えを何故か信じられるんです。
その周辺には春日町という地名もあり、春日大社の名づけの元になっているらしいです。春日町には天之児屋根命が住んでいたそうです。この天之児屋根命は藤原鎌足の祖先で、天の岩戸の前で、天照大神が姿を現してくださるように祝詞をあげた神様です。それで奈良の藤原家の氏神様の名前が「春日大社」となったとか。春日大社の祭神は武甕槌命。大国主命と事代主命に国譲りの交渉をし成功させ、建御名方命との力競べに勝った神様です。その武甕槌命の分霊を鹿島神宮の鹿の背に乗せて大和に運んだと聞いています。
その天照大神様の末裔が天皇家です。ロマンがいっぱいで、夢が膨らみます。その間、色々な戦いがありましたが、神武天皇からで2670年ですから、天照大神様からだと2700年以上も続いているのですね。西暦より長い歴史が脈々と続いていることが素晴らしいと思います。
CW二コル氏の「誇り高き日本人でいたい」という言葉を、私も同感に思います。誇り高くいるためには、生き方を正すことが必要です。相手によって接し方を変えたり、誰も見ていないから手を抜くことは『恥』です。信用信頼のおける人となるように、日々努力が必要です。
明治天皇御製 
1日  目に見えぬ 神にむかひてはぢざるは 人の心のまことなりけり
   (神様に恥じない心こそ誠の心です)
昭建皇太后御歌
2日 人しれず 思ふこころのよしあしも 照し分くらむ天地のかみ
   (心の中も神様はみていらっしゃいます)
発行明治神宮社務所

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